【他社で断られた部品も】外径13mm×長さ350mm!細長〜い真鍮スクリュー
いつもお世話になっているお得意様から、ある日こんなご相談をいただきました。
「これ、杉浦さんなら作れるでしょ?」
見せていただいたのは、真鍮(しんちゅう)の棒を使ったスクリュー部品の2D図面。一見すると普通の部品に見えますが、寸法を見て思わず唸りました。
外径はたったの13mm。なのに、長さが350mmもあるんです。
金属加工の世界では、細くて長いモノを削ろうとすると、刃物を当てた時にどうしても金属が「たわんで」しまったり、ブルブルと振動(ビビリ)が起きてしまいます。
実は、お客様も他の工場にいくつも声をかけていたそうです。しかし、国内外を含めてすべての工場から「長すぎてうちでは加工できない」と断られてしまったとのことでした。
「どこもやらないなら、うちでやるしかない」
国内外がダメなら、自分たちでやるしかありません。とはいえ、当社にとってもこれだけの長尺加工は未知の領域です。
そこでお客様には、「今回は当社にとっても研究させてほしいので、納期は未定で着手させてください」と正直にお伝えしました。お客様からOKをいただき、杉浦製作所の「細長スクリュー挑戦プロジェクト」がスタートしました!
いきなり削らず、まずは3DCADで「パソコンの中で作る」
難しい加工だからこそ、いきなり機械を回して材料を無駄にするわけにはいきません。
まずはお客様からいただいた2D図面をもとに、当社の3DCADを使って「自社の機械で削り出すための」立体モデルへ描き起こすところから始めました。
当社では3Dデータの販売を行っているわけではなく、あくまで「現物の部品を完璧に仕上げるための準備」としてCADを使っています。 パソコンの画面上で立体をくるくる回しながら、「刃物をどう当てるか」「どうやって固定すればたわまないか」を事前にシミュレーションし、確実な切削の作戦を立てていきます。

ついに完成!そしてお客様の反応は…
試行錯誤を重ね、なんとか寸法精度を満たしたスクリューを削り出すことに成功しました。考えに考えを重ねて形状を作れたことは私たちにとっても大きな自信になりました。


無事に納品を終えると、お客様からは大変喜んでいただけました! 「杉浦さんならできるでしょ!」という信頼と無茶振り(笑)のおかげで、私たちも新しい技術の引き出しを増やすことができました。
このような成長の機会をいただけたお客様には、本当に感謝しかありません。
【図面がない・他社に断られた案件、お任せください】
杉浦製作所では、今回のような「他社で断られてしまった難しい加工」や、「図面がない現物からの部品製作」にも、3DCADを駆使して柔軟に対応します。
「ちっちゃな町工場」だからこそできる小回りで、1個からでも挑戦しますので、お困りの際はお気軽にご相談ください!
[ まずは「これ作れる?」と相談してみる]

PTFE(右)_up-300x121.jpg)